伝えたような気になって言葉に出来ない気持ち
「こんなにあったんだ」って 後になって知る
簡単なことなのに どうしてこの足は動かないの?
ねえ この痛みにも意味があるというの?
初めから見えない糸だったなら ここで途切れても
傷跡は残らずに 痣になったはず
臆病な私は ふっとこの糸を手放したくなるの
今も
大きくなりすぎた想いが 言葉が
重荷になって心を沈めてゆく
大切にしたい人が増えるたび
両手では足りなくて 指先から溢れる
元の形には戻れないなら 傷を染み込ませた憶名を君に
「ここまでだね」「またどこかで」背を向けて歩き出す
私も未来(まえ)に進まなきゃいけないんだ
時間という麻酔で鈍らせて
雪解けのように感情を流してく
時計の針が回る あと10分で明日が来る
「これでもうお別れ」そう決めて目を瞑る
このまま続く幻覚(ゆめ)を見た
あの幸せな時間を何度でも
優しい夜明けが 十二時の鐘を鳴らして
パチンと弾けた 滲む涙の跡を残して
あのドアを開けたら
ここにいる人たちは見えなくなっていく
蹲って 動けないのは私だけかな
変わってく形もいつか日常になって
見えないほど薄くなった憶名がここに
「これでよかった」「これしかなかった」
新しい扉を開く
元の形には戻れないなら 傷を染み込ませた憶名を君に
「ここまでだね」「またどこかで」背を向けて歩き出す
私も未来(まえ)に進まなきゃいけないんだ
私の居場所はここじゃなくなったんだ