Cruel CRuEL - 凋叶棕 (without leaf)
词:RD-Sounds
届く筈もない遥かな
この手のその先に
見捨てた筈の故郷の幻影
見上げながら囚われる
想いを振り切る
そんな勇気も持ち合わせずに
呻いて
独り夜を反芻する
汗ばむ
脳裏を掻き乱す脅迫幻覚
そして
見た悪夢の残滓から
一心不乱に眼を逸らす
波長は
語りかける容赦なく
私は
耳を強く塞いだままで
遥かな
届かぬ場所の幻影を
噛み潰そうと悶え足掻く
見つめて来るのだ
懐かしい仲間の影が
顔のない皆は口を揃えて
怨嗟の声を叩き付ける
裏切り者がと叫び立てる
見捨てた愚かな
この身を呪えど
何も変えることは出来ない
自己が自己を責め立てる様は
苦渋のアンビバレント
届かない手の先に
もどかしくも安堵する
顔向けなど到底出来はせず
いっそ自分こそを何よりも
狂わせられればいい
何も出来はしない
私を罵る
月が煌々と
上辺は
穏やかなこの暮らし
懶惰
つまりはいわゆる生神停止
そして
言葉に出来ぬ想いを
抱く先から追い立てられる
逃避の果てに
目指す夢の中
そこさえも
昔の記憶に侵された
ああ
何をなすべきなのかさえも
わからないまま惑い苦しむ
見つめて来るのだ
痛ましい自分の影が
眼窩に暗い炎を灯して
怒りの声を解き放つ
「臆病者が」と喚き散らす
穢れた憐れな
この身を嘆けど
何も変えることは出来ない
幾度も倫理と抗い
それでも赦されないまま
何処までも
何時までも
この場所で膝を抱え
今が現実と言い聞かせつつ
そうして全てを誤魔化して
生きてゆくしかない
何も忘れられぬ
私を蔑む
月が爛々と
曰く
許しが欲しいのか?
曰く
「救いが欲しいのか?」
曰く
「よくも貴様など」
「そのまま罪の意識に
苛まれ続けるがいい」
呪えど
嘆けど
怨めど
憎めど
変わらぬ身がただ疎ましく
狂いたいと願いさえすれど
自分だけは狂わせられぬ
昂れど
憂えど
荒ぶれど
嘲えど
結局辿りつく袋小路
耳以上に歪んだ心が
瞳より紅く涙する
私は狂えるのか?
そんな残酷な運命
これが定めだと
受けいれたつもりで
終わり無き問いが
心掻き乱す