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この余白の中は 静かだ
外では誰かの名前が
朝の縁から こぼれてゆく
かつてわたしへ 降りてきた声
あるいは最初から
空気だったのかもしれない言葉
壁に耳をあてると
皮膚の向こうで
銀河が ゆっくり ため息をつく
ヒトの一生など
そのゆらぎの
ほんの 途中
ヒカリ ヒカリ
降り積もるものに 重さはない
ただ透明に
余白を 満たしてゆく
ここには時間がない
あるのは
今という名の 果てしない静寂
眠る銀河に 蓋はない
ただ
外を恋しいと思う心が
砂粒ひとつずつ
指の間から 落ちていっただけ
ヒカリ ヒカリ
降り積もるものに 重さはない
ただ透明に
余白を 満たしてゆく
ヒカリ ヒカリ
名前を手放したものだけが
ここへ還る
余白の いちばん奥へ
静寂は 空白ではない
輪郭を失った言葉たちが
息をひそめて 待っている場所
Still breathing
Still here
Still
ヒカリ ヒカリ…
ヒカリ ヒカリ…