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あれは真夏の昼下がり
山奥の峠道で
スローモーション感じてた
甲高いタイヤの叫び声が
あまりにも美しすぎて
あまりに細く甘美で
冷えた指先触れていた
アスファルトを滑り落ちていった
焦がれた色の太陽に
焼かれたコンクリ橋で
仰向けのまま倒れてた
オイルの香りがしてた
母親とはぐれちまった
幼い子供のような
半透明の絶望で
身も心も裂かれてしまいそう
途方に暮れ座り込んだ
まだ掛からないエンジン
嗚咽のようなセルモーター
セミの鳴き声が木霊していた
真っ赤に染まる夏空を
カラスの群れが飛んでく
少ないタバコふかしてた
汗が顎を伝ってた
暗闇に包まれながら
目的地もなく走る
無意識に口ずさんでた
死神のファルセットを
あれは真夏の昼下がり
山奥の峠道で
スローモーション感じてた
甲高い叫び声さ