帰り道 赤く染まる海を 泳いでいく 船の姿に
思い出す 寄せては返す 時間の波に いつも 揺られたまま
悲しくないのに 泣きたくなるのは どうして
この海の向こう 揺蕩うように 泳いで行きたくて
ねぇ 心ひとつじゃ 眩しくて 今 胸が痛いよ
温かな 苦しさを 抱えては 眺め続けている
鮮やかな 茜色の空を 飛んでいく 鳥の姿に
思い出す 胸に灯る 時間の波が さらった あの日のこと
願うことさえも 忘れたままで 生きている
この空の彼方へ 彷徨うように 飛んで行きたくて
ねぇ 瞬きの間に 過ぎていく 今 心に触れて
帰らない 帰り道の窓から ずっと眺めている
夕焼けの中で 一枚の写真のように
どこまでも温かくて これほど眩しくて
まだ戻れるかな もう手遅れかな
わからない わかってないけど こんなにも苦しくて
この海の向こう 風に舞うように 飛んでいきたくて
ねぇ 憧れだけじゃ 怖くても 今 胸が叫ぶよ
温かな 苦しさも 胸の中 抱き寄せて
もう一度 この火を 灯せるように ずっと眺めている