夕暮れの道すがらに見遣る
蜻蛉の戯れの如く
袖振れば一際耀いて
波打つ水鏡
愁い粧う楓の葉
そよぐ芒の裾模様
やがて枯れゆく晴れ姿
紅筆を躍らせて
引き寄せた縁の紡ぎ唄
乱れ咲く生命の華
爛れた雫が胸を焦がす
綺羅の月想い馳せ
♪
東雲のたなびく夢語り
憶い出す可惜夜の逢瀬
向かい風ばかりが髪を撫で
遠ざかるまほろば
熱に浮かされ虫時雨
草を踏み分け玉簾
搦め捕られて籠の中
薄羽を震わせて
現世は淵と瀬のうつろい
いつしか悠遠に融け
綾なす日々の斯くも儚き
只燃えて灰と化す
♪
幾千と詠まれしその心
狂い咲く彼岸の華
色褪せた契りに爪を立て
今日も又宵を待つ
もう一度名を呼んで
いとしいひと
♪