午前二時のワンルーム
窓に映る街の灯り
書きかけの歌詞の上で
言葉たちが眠れない
思うようにはいかなくて
ギターを置いた夜もある
それでも指は覚えてる
あの日のメロディを
誰にも気づかれなくても
消したくない歌がある
胸の奥で鳴り続ける
小さな光みたいに
ねぇ
届けばいい
たったひとりに届けばいい
拍手もいらない
賞賛もいらない
誰かの夜を照らせるなら
ねぇ
届けばいい
この歌だけは届けばいい
長い夜空の向こうへ
そっと流れていくように
タイムラインを眺めれば
眩しい景色ばかりで
比べるたびに少しだけ
心が置いていかれる
だけど本当に欲しいものは
数字なんかじゃなくて
帰り道にふと思い出す
そんな一曲だった
名前も知らない誰かへ
この声が届くのなら
遠回りした日々さえも
意味がある気がした
ねぇ
届けばいい
たったひとりに届けばいい
拍手もいらない
賞賛もいらない
誰かの夜を照らせるなら
ねぇ
届けばいい
この歌だけは届けばいい
長い夜空の向こうへ
そっと流れていくように
諦める理由は
いくつも見つけられた
それでも歌う理由は
いつもひとつだった
ねぇ
届けばいい
たったひとりに届けばいい
悲しい夜でも
苦しい夜でも
そばで鳴る歌になれたなら
ねぇ
届けばいい
この歌だけは届けばいい
名前も知らない君へ
誰かの夜へ
誰かの夜へ