風が眠った 入り江の砂
言えない言葉を 月の道へ預けた
遠く青い水面で
誰かが灯りを揺らす
ひとつの波が距離を越える
波が星を連れてくる
あなたが海で見つけた
小さな光の返事
水の底では 音が丸くなり
あなたの言葉を 珊瑚に灯した
触れられない夜なら
潮の流れへ託すから
戻る波を見失わないで
波が星を連れてくる
砂に残した願いへ
海から返す青い便り
岸と海の境目で
呼吸の速さを合わせた
会えないことを嘆くより
届いた光を覚えていよう
波が星を連れてくる
離れたふたりの真ん中へ
朝が水面を白くしても
また会う夜を連れてくる