暖簾越しの白い灯り
吸い込まれるように曲がった
ポケットの小銭数えたら
理性の方が少なかった
券売機の前に立つたび
小さな葛藤が増えていく
今日はやめよう その台詞も
もう味がしなくなってた
深夜二時の胃袋には
正論なんて届かない
白い湯気の向こう側で
言い訳だけ育っていく
背徳の湯気
夜更けを白く染めながら
明日から頑張る予定だけ
今日も増えていく
背徳の湯気
伸びる麺ほど愛おしくて
替え玉だけは許してと
誰に言えばいいんだろう
罪悪感は紙エプロン
一応つける 意味もなく
幸せって案外たぶん
こういう顔をしてる
背徳の湯気
眼鏡の奥が曇るころ
後悔よりも先にくる
満腹だけ信じてる