誰もいない部屋で
時計だけが動く
静かになったはずの夜
まだ少しだけ遠い
窓に映る街の灯り
名前のない風
失くしたものを数えるのは
もうやめたんだ
どこへ向かうか
決められなくても
止まったままじゃ
なかったみたい
巡航高度
雲の上じゃないけど
落ちてもいない
ただ夜を越えていく
巡航高度
答えなんてなくても
少しずつでも
私は進んでいる
誰かの期待よりも
誰かの正しさよりも
今は小さな呼吸を
確かめていたい
遠回りした地図も
悪くないと思う
戻れない場所があるから
見える景色もある
自由という名の
エアポケットで
揺れながらでも
飛んでいる
巡航高度
夢の途中のままで
何も変わらない
そんな日も愛せる
巡航高度
光のない空にも
かすかな音が
響いているから
もう戻らない
もう戻れない
だけど今日は
悪くない