夜の街は ネオンがこぼれて
弾む靴音で 今を駆け抜ける
風をほどいて 心を軽くして
人混みの中を 二人ですり抜ける
瞬きする紫外線の光
しっとりな声と 高校生みたいな声が
同じテンポで並んで歩く
小さなカフェバーへ入り 椅子に腰かける
二人は十六歳
ノンアルのレモンスカッシュで 唇を潤して
言葉はそっと 手のひらからこぼれて
秘密はぬくもりのようにほどけていく
君のまつげに ネオンがきらり
私の心は リズムを見つける
「大丈夫」って 薄い声で笑う
「明日も一緒に」って 強くうなずく
街はまだ眠らない 星の下
ガラスの波が小さくはねる
しゃべる数時間も 短く感じて
季節はいま 二人の合図に開く
君の夢を聞いて 私の空を話す
帰り道へ出る寸前のため息さえ
歌えないセリフをリズムに変えて
願いはそっと かばんにしまう
夜の街は 手を取れば道になる
二人の足元に 光が続く
「また来ようね」って 帰り道でささやく
バイバイの代わりに ほほえみを送る
夜の街は ネオンがこぼれて
弾む靴音で 今を駆け抜ける
言葉はひそやかに でもまっすぐに
秘密の夜を 二人で分け合う