セミの声が遠くなる午後
教室の窓、滲む入道雲
消えかけのチョークの匂い
君の横顔、まだ覚えてる
時間だけが正直で
僕だけが立ち止まってた
陽炎の向こうに消えていく
あの夏はもう戻らなくて
名前を呼んだって届かない
ただ光だけが眩しかった
麦わら帽子の影の中
自転車で駆けた夕暮れ道
言えなかった言葉が今も
喉の奥で夏になってる
風だけが知っている
僕らの終わりの場所を
陽炎の向こうに消えていく
あの夏はもう戻らなくて
名前を呼んだって届かない
ただ光だけが眩しかった
忘れたふりをするたびに
鮮やかに蘇る景色よ
8月、君とスターマイン、夏のプラズマ
全部まだ、胸の中にある
陽炎の向こうに消えていく
あの夏はもう戻らなくて
それでも僕は歩いていく
光の残像、抱えたまま