非科学の恋の選べない末路
春の風が吹いています
放課後の窓に飛行機
涙の跡も同じがいいのに
触れる事も儘ならない
不可思議な西日の赫に急かされて
ハ ハ ハ ハ あなたは幻
ハ ハ ハ ハ 醒めないほとぼり
ハ ハ ハ ハ 嗚咽を飲み込み
ハ ハ ハ ハ 引き摺る綻び
命を濾した四肢の輪郭に寄り沿う
社会の裏へ逃避行
短い丈の袖はまだ慣れない
帰り道は隣り合って
惹かれて
狂いだした青春
剥がれ落ちたベール
暗い朝に眠る
抉れている胸で
蓮の花が燃える
だから焦がれている
私だけが生物だから
照れ隠しで笑うの
溢れた熱が理性を溶かし
更かす微睡み
金縛りに遭うみたい
悲しいことは何も要らない
ハ ハ ハ ハ あなたは幻
ハ ハ ハ ハ 醒めないほとぼり
ハ ハ ハ ハ 嗚咽を飲み込み
ハ ハ ハ ハ 引き摺る綻び
歩幅も合わない二人の溜め息
世界の裂け目に仰げば尊し
置かれた花瓶 水をやる係
4月の終わりが肌身に染み込み
卒業写真 あなたは幻
背が伸びる私 季節は過ぎ去り
記憶の波に崩されて居ない
白けたあなたは
非可逆の恋の選べない末路
静寂さえ言語にして
放課後の窓に飛行機
涙の跡を擦り落とすたび
ほら仄かに夏の匂い
軽薄な西日の赫に立ち眩む頃に
ハ ハ ハ ハ
ハ ハ ハ ハ
ハ ハ ハ ハ
ハ ハ ハ ハ