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霜の息 白く割れる
縄の繊維 掌に立つ
坂の影 音が低い
上げる前に 静かになる
綱元 前 目は角
合図は短い 刃みたい
靴底 ザッ 砂が鳴る
肩が寄る 列が揃う
ピン 張る 空気の線
ズレたら 全部が崩れる
押すな 引け 言葉は少
少ないほど 芯が残る
鼓が遠い 腹が近い
息を合わせて 坂を読む
綱は結ぶ 俺も繋ぐ
繋ぐのは 腕じゃなく意志
ギュッ で寄せる 迷いを裂く
ズン で踏む 弱さを置く
見せたいのは 力じゃない
「止まらず上がる」 その形
ピン ギュッ ズン 今だ
団子坂 角で決まる
引くのは綱 じゃない
引きちぎるのは 躊躇
ピン ギュッ ズン 揃えろ
声より先に 呼吸
上がれ 夜の芯へ
ピン ギュッ ズン また来る
灯りが揺れ 目が冴える
手袋の中 汗が冷える
坂の途中 無音が増す
無音の方が 怖い時ある
でも俺は 間(ま)で笑う
間で勝つやつ 目立たない
綱の擦れ キュッ と鳴る
その一音で 街が締まる
上で花火? まだ早い
先に上げる 自分の足
誰かの「すげえ」 要らない
要るのは 無事な帰り
ピン 張る 背中の波
ギュッ で束ね 散らさない
ズン で越える 冬の坂
lightな顔で hardをやる
ピン ギュッ ズン 今だ
団子坂 角で決まる
引くのは綱 じゃない
引きちぎるのは 躊躇
ピン ギュッ ズン 揃えろ
声より先に 呼吸
上がれ 夜の芯へ
ピン ギュッ ズン また来る
願いは言わず 綱に混ぜる
バレないくらい 小さく乗せる
上がった瞬間 胸が軽い
軽いまま 次へ回す
ピン ギュッ ズン 今だ
団子坂 角で決まる
引くのは綱 じゃない
引きちぎるのは 躊躇
ピン ギュッ ズン 揃えろ
声より先に 呼吸
上がれ 夜の芯へ
ピン ギュッ ズン また来る
霜の道 足が熱い
縄の跡が まだ残る
花火の余韻 空に滲む
秩父夜祭 坂が眠る