人の波が引いたあとの歩道
濡れたアスファルトに 空が映る
帰る場所はあるのに 帰れない
心だけ 別の道を選ぶ
ポケットの中 鍵が冷たくて
握りしめるほど 君が遠い
何も変わらないふりをして
同じ景色を 何度も見てる
優しさは 遅れて届く
だからいつも 間に合わない
映画の途中みたいに
僕らはまだ 終われなくて
言葉にできないまま
静けさを 抱えている
ほんの少しの光が
胸を刺して また救う
君のいないページを
めくる音だけ 確かだ
自販機の灯り 白い息
誰かの笑い声が 遠くで揺れる
幸せはガラス越しに見えて
触れた指だけ 曇っていく
「元気?」って言葉は 簡単なのに
その先の本音が 重すぎる
沈黙の中 影が伸びて
僕の背中を 小さくする
もしもこのまま すれ違って
別々の朝に 慣れていっても
忘れるんじゃなくて
薄くなっていくだけ
それが一番 怖い
映画の途中みたいに
僕らはまだ 終われなくて
さよならの代わりに
小さく 息を吐く
ほんの少しの光が
消えそうで 残ってる
君のいないページを
それでも僕は 進む
窓に触れた 薄い夕暮れ
言いかけたままの 呼吸が残る