極めて汚きも滞(たまり)なければ穢(きたなき)はあらじ
内外(うちと)の玉垣清浄(きよくきよし)と申す
爾(すなわ)ち高天原(たかまのはら)皆「――於是(ここに)萬神(よろづのかみ)之聲者(おとないは)」
暗く葦原中国(あしはらのなかつくに)「――狭蠅那須皆満(さばえなすみなわき)」
悉くに闇し「――萬妖(よろづのわざわい)悉発(ことごとにおこりき)」
此れに因りて「――於是(ここに)神集集而(かむつどいつどいて)」
八意(やごころ)果て
此の地まで「日月(ほし)に漂い」
漂い墜ち
突き立ちて「天空(そら)に並べた我が子」
聞こえる光「――一二三四五六七八九十百千萬億兆京(ひふみよいむなやこともちろらね)」
「―― 数え演(の)べよ地上の記」
爾(すなわ)ち高天原(たかまのはら)皆「――集常世長鳴鳥(とこよのながなきどりをつどえて)」
暗く葦原「――今鳴而(なかしめて)」「――今作鏡(かがみをつくらしめ)」
中国悉くに闇し「――今作八尺勾玉之五百津之御須麻流之珠(やさかのまがたまのいほつのみすまるのたまをつくり)」
此れに因りて
極めて汚きも滞(たまり)なければ穢(きたなき)はあらじ「――於是天照大御神以為怪(ここにあまてらすおおみかみのあやしとおもおして)」
内外(うちと)の玉垣「――細開天石屋戸而(あめのいわやどをほそめにひらきて)」
清浄(きよくきよし)と申す「――亦八百萬神諸咲(またやおよろづのかみもろもろわらうぞとのりたもう)」
八意(やごころ)果て
此の地まで「日月(ほし)に漂い」
漂い墜ち
突き立て「天空(そら)に並べた我が子」
賢き光注ぎ「――指出其鏡(かのかがみさしいでて)」
「――示奉天照大御神之而(あまてらすおおみかみにみせまつりて)」