無限連鎖の忘却事象 - 少女病 (しょうじょびょう)
美しい景観など
今では見る影さえない
荒廃が人心に及ぶことを
止める手段はなく
濃い霧は瞬く間に
鈍く視界を曇らせて
読み取るべき事実を
覆い隠してしまった
行き場のない憎しみと不安の
矛先は全て
憐れな少女に向けられた
生きることが大罪なら
私そのものが無為で無意味で
そんな悲しみが
あっていいわけない
もう上手に笑えない
これまでを否定するようで
辛いけど笑顔じゃ
乗り切れない現実もあると知った
火種になった事象は
前例のない死の病
「災いの元凶である悪霊凴きの
いや悪魔の
息の根をとめることで
負の連鎖も根絶できる」
その妄言に縋る程
人々は憔悴しきって
クーデリカを悪魔だと罵り
探す声達が
殺意を持って近づいた
「キミが
悪魔なんかじゃないことは
オレが知ってる信じてる」
少年は竦む少女へと囁く
こらえていた涙が
その言葉でもう溢れ出た
一人でも構わない
友達ができたことが嬉しくて
生きることが大罪なら
私そのものが無為で無意味で
そんな悲しみが
あっていいわけない
もう上手に笑えない
これまでを否定するようで
辛いけど笑顔じゃ乗り切れない
現実もあると知った