
时间:2024-06-23
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そ知らぬままに「ぬるり」這ひ寄る
注げし焔 揺らぐ羅生門
飢えし頭蓋を 啄ばむ烏
屍肉喰らひて 尚も剥ぎ取る
生すが為、其の咎は 誰ぞ裁けようか
人が相は只、姧く
底知れず 蝕める 魂喰らえば
在りし乍ら鬼と為り果てる
ひとつ 咲ける 水芭蕉
乾ぶ土は赫く染まれり
密やかに浮世打ち眺むごとく花笑む
ひとつ 咲ける 水芭蕉
七日ほどに宿世受け入る
現世に似気無くほどに泡沫に見ゆる
踏みしだかる 水芭蕉
身罷る皆人に紛れて
ありと見しものも無かりべくさながら消えなむ
燻む天のみぞ知りたりて…