灰色の空が 眠ったまま
焦げた匂いが まだ残ってる
音を失くした街の隅で
心拍だけが 動いていた
崩れた壁の影に 朝が滲む
知らない鳥の声が響く
世界はまだ呼吸してる
それだけで 少し泣きそうになる
名前を呼ぶ声が ノイズの中
遠くでわたしを試してる
手を伸ばしても届かないけど
消えない それでいい
静けさの中で まだ誰かを想っている
音もないのに 胸が熱い
壊れた空に 光が溶けて
この残響だけが 本物みたい
終わったはずの夢の中で
また目を開けてしまう
風がひとつ 髪を揺らす
それが答えみたいに優しい
拾い集めた欠片たちは
名前のない記憶を映してる
過去も未来も混ざり合って
今だけが 確かに生きてる
静けさの中で まだ誰かを想っている
音もないのに 胸が熱い
割れた空に光が溶けて
この残響だけが 本当みたい
終わったはずの夢の中で
――また眼をあけてしまう
導かれて