透明な指が 近づくたび
言葉より先に 息が乱れる
夢だと告げる あなたの声
許すみたいに 優しい
ガラスの箱 内側が曇る
守られている ふりの温度
甘い匂いが 喉に残って
断る理由が とけていく
ひ、と…っ
ふ、た…っ
みぃ……っ……
声にならない 数えかた
もう 意味はいらない
「現実じゃない」
その言葉を
あなたは最後まで
おいていかなかった
知ってた
それが
優しさじゃないこと
増える甘さ
浅くなる 呼吸
境界線が鳴る
拒むほど 近づいて
選ぶほど 遠ざかる朝
ひ、と…っ
ふ、た…っ
みぃ……っ……
数えきれない、間
このまま 終わっても
いいと思う
甘さは 救いじゃない
これは 逃げ道の
形をした 縛り
減らす勇気を
奪うほど
静かで 綺麗な檻
ひぃ…
とー…つぅ……(朝が)
減らせば 朝がくる
それでも 透明な指が
まだ……待っている
夢は 終わらせられる
でも 欲しかったのは
目覚めじゃない
スゥ………