seam-MÜTE

seam

歌手:MÜTE

专辑:undefined

时间:2026-07-27

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歌词

夜明け前の窓に

知らない輪郭が重なる

右の手で触れた跡を

左の手が覚えている

眠れない身体の奥

ふたつの脈がずれて鳴る

どちらが先に始まったか

もう

思い出せない

薄い皮膚の下を

赤い線が走っていく

隠すほど

鮮やかに

私を

二つに分けながら

ひとつに

縫い留める

帰れない場所を

まだ振り返っている

名前を呼ばれれば

そこにいた気がするから

この手を離せば

何かを守れるのに

離した指の隙間から

私まで零れていく

あなたでもなく

昨日の私でもない

答えのない輪郭を

抱いたまま

朝の手前で

息をしている

濡れた歩道の亀裂に

細い光が残っている

踏み越えるたび

靴の裏で

小さな音が割れる

誰かの目に映るたび

少しずつ形を変えて

正しい側へ立つほど

影だけが

遠ざかった

閉じた傷の上を

また指でなぞっている

痛みだけが

嘘をつかない

消せないなら

消さなくていいと

まだ声にならない声が

胸の内側で

触れた

帰らない場所を

今も覚えている

名前を失くしても

そこで生きていたから

この手を離して

何かを選ぶのではなく

震える指のすべてで

残ったものに触れていたい

あなたでもあり

昨日の私でもある

壊れかけた輪郭を

隠さずに

朝の中へ

連れていく

静かにして

今だけは

どちらの声か

決めなくていい

怖いままでいい

醜いままでいい

この胸で鳴るものを

もう

異物とは

呼ばない

帰れない場所を

もう振り返らない

忘れたのではなく

ここまで運んできたから

この手を離せば

自由になれるとしても

傷に残る温度まで

置いてはいけない

あなたでもなく

昨日の私でもない

それでもこの輪郭を

抱いたまま

私は私の

朝を選ぶ

裂けた境目に

新しい光が差している

閉じるためではなく

ここに在ると知らせるように

ひとつになれなくても

ふたつには戻らない

異なる鼓動を重ねて

同じ身体で歩いていく

恐れも

愛も

理性も

飢えも

どちらかだけを

正しさにはしない

赤い縫い目を

隠さないで

痛みの続きまで

連れていく

世界のどちらにも

選ばれなくても

この境界から

逃げない

消えない

私は

ここにいる

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