ピアノだけが 朝をなぞる
返せない言葉が ポケットで眠る
君のいない駅に 風がすわって
小さな名前を 呼びそうになる
強がりなら もうできない
笑う写真ほど 胸がほどけない
泣いた夜にも 脈は続いて
空は少しずつ青を覚える
欠けた月の下
四つの声を重ねたら
さよならの形が
祈りに変わる
もう泣かないとは言えないけど
涙の先へ手を伸ばしたい
君がくれた痛みさえ
明日を照らす灯りにする
忘れるためじゃなく
抱きしめて歩き出す
胸の奥で光る
もう一度、朝へ
ねえ、終わりは鍵じゃない
開けた部屋に 風が入る
影を追うより
この声で 朝を呼ぶ
静けさが怖かった
でも静けさに歌がある
息を合わせた瞬間
心はまだ生きている
戻れない道の向こうで
新しい空が待っている
君がくれた痛みから
私の翼が目を覚ます
忘れるためじゃなく
ありがとうへ変えながら
高く長く響け
もう一度、朝へ