黒く光る水面
人は行き交い
生ぬるい夏の風に祈りを
山頂の城が 街を見渡す
浮ついた身体 夕闇が包む
走れ 川べりを
ぬかるむ夜に追いつかれぬように
燃やせ 炎を
どこかの祭りの囃子が聞こえる
屋形船に上がる観衆の声
どこか他人事で 安心する
篝火の灯りが 思い出せと言う
沈黙の中で うごめく衝動
息を切らし 何もかも脱ぎ捨てて
果てなんてなくていい
騒ぐ鼓動のまま
熱気よ どうか有耶無耶にして
三日月が優しく浮かぶ
走れ 川べりを
ぬかるむ夜に追いつかれぬように
燃やせ 炎を
どこかの祭りの囃子が聞こえる