半音下げの開放弦
僕に無いのはこれの才能で
欠けたピックを振りかざし
猛暑日過ごしている
乾いた地面踏みにじって
錆びた自販機のボタンを押す
冷たい透明なサイダーを
喉に流し込んでいる
あぁ、暑さで倒れてしまいそうだな
縋るような想いでピック握っている
夜行性だって可能性
今求められるのは多様性
新しいピック買わないで
欠けたピック使っている
君がいなくなってもう何年
ぐしゃぐしゃになったレターさえ
回り回って訪れた
夏に読み返している
あぁ、寂しいなんて思わないけど
いつの日か帰ってくる日を待っている
あぁ、生命は今日で終わってしまうけど
きっとどこかで世界を眺めてるから
あぁ、サイダーは飲み干してしまったけど
錆びた自販機は君の事待っている
あぁ、欠けたピックは失くしてしまったけど
ギターの弦は君の事覚えている
あぁ。