結び目ばかり増えていく
言葉はうまく使えない
机の隅で丸まった
読みかけの頁みたい
並んだ影が長くなる
夕暮れだけが知っていた
君の歩幅に合わせてた
少し狭い帰り道
伸ばした指の先から
名前じゃないものが落ちていく
ほどける前に
結び直せたなら
違う明日を選べたかな
絡まったままの優しさを
ほどける前に
渡せていたなら
君の季節のどこかには
まだ居られたかな
片方だけの靴紐は
綺麗に歩けないらしい
知っていたのに黙ってた
転ばないふりをして
結ぶことより難しい
離すことだけ覚えてく
両手が空いた帰り道
何を持てばよかった
ほどける前に
気づけていたなら
結び目ひとつ残してた
記憶は少し楽だった
ほどける前に
言えていたなら
君がいないその先でも
歩けた気がした
Ah…
結ばないまま
残った糸だけ揺れてる