還暦を過ぎて 何を得たのか 誰かのために 何かできたのか
一角の者に 成ろうと働いて 何にも成れず 明日も見えず
酒を あおって 夢を語ってきたが
いくつになっても 夢はただの夢
ギターを弾いて 昔をたどって 指先がこじれてこの身を憂う
希望を 糧に 歩いたこの街も いつの 間にか住みずらくなった
本気で惚れた 女もいたけど 背伸びすることに疲れてしまった
人の 隙間は 面倒なことばかかり
いくつに なっても 器用く渡れない
飲み屋の女に 上手いこと絆されて 無駄な下心 通い続ける
女の扱いは 苦労してきたはずだが
いくつになっても 転がされるだけ
今夜も一人で 路地裏を歩いて 夢のかけらを 拾い集める