そもそもefというアニメ自体、個人的には想定外のダークホース的存在だったのだが、EDも御他聞に漏れなかった。ヒロインの声優毎に三種類有るらしい、という事は知っていたが、て事はどうせ巷のキャラソンライクなレベルなんだろう、程度に考えていた。だが既に視聴した方は知っているように(歌唱力云々はどうかとして)、3曲とも明確にコンセプト分けされた楽曲であり、映像との親和性も相まって中々のクオリティだ。そしてその中でもこの千尋ED曲は異彩を放っている。イントロから6/8拍子というポップスから逸脱したリズムに乗るチェロとバイオリン。歌が始まるとテンポは変わるが、その歌のリズムが只物ではない。句の切り方は初聴時には間違いなく違和感を覚える配置になっており、またバックも歌に合わせた無機的なシンセ音のみという冒険っぷり。サビはバイオリンとチェロの二重奏が歌に重なるが、無機的なボーカルと、泣きの二重奏との対比が面白い。二週目も同じかと思いきや、絶妙に構成を変えてくる。全体的に掴み所が無く耳に馴染みにくいが、それ故にかなりのスルメ曲として機能している。とにかく変わっている。アニメの方も中々に異端だったが、それに輪をかけて異端な曲。それでいて映像との親和性も高く、詩は作品世界と密接に繋がっており、まるでこのED曲自体までも、efという作品の血肉としているかのよう。今時珍しい程の「キャラソン」であり、「EDテーマ」だと思う。作品を深く楽しんでいる派で有れば、星5つは堅い。ホント、アニソンはアニソンだからこそ侮れない。後、Remix音源。本編を何度も見ている方なら、おそらくピンと来る筈。本当、この作品はこういう演出が上手い。 (By バンブー"バババンブー" (ひょうご) )