昭和63年に制作されたオリジナル・アルバム。飛鳥涼提供の「伝わりますか」「イマージュ」、そして名曲「かもめの街」「役者」などを収録。88年にリリースされた、テイチク移籍後初リリースとなるアルバム「伝わりますか」。すっごく楽しみにしていた復刻版です。リマスターや未発表曲などのボーナスはなく、リリース時分ほぼそのままの形でのリイシューとなっているようで、これには賛否両論あるようですが、作品そのものを大事にした真摯な対応だと私は思っています。彼女の後期の代表作「かもめの街」がこのアルバムで初めて収録されており、それを筆頭に「役者」「冬隣」「イマージュ」「伝わりますか」「TOKYO挽歌」「男駅・女駅」と、(私を含む)現在の新たなファンを魅了した楽曲の数々がまさにこのアルバムに収められているのです。参加された作家人は、御馴染みの方もいれば、チェゲアスの「飛鳥涼」の名前があったりと、意外なコラボレーションも実現させており、新鮮な印象を与えてくれます。ライブ同様のグルーヴ感が心地良い「イマージュ」「TOKYO挽歌」などに聴いてとれるソウルフルな歌声は、僕たち20代の若人にとってもすごく引き込まれるものがあり、とにかく「かっちょいい」のひと言。これまでもそうでしたが、彼女の多彩な音楽面が見事に発揮されたアルバムだと感じています。約20年前の作品ですが、古さはまったく、本当に感じられません。ファンの方は当然購入済みだと思いますが、これからちあきなおみに入っていこうとされる方や、購入を迷ってらっしゃる方は是非ゲットしていただきたい一枚。ヘビロテ間違いありません。